近年、AIの技術が急速に発展し、様々な分野での活用が進んでいます。
その中で、ブログ記事の生成にAIを用いることが注目されています。
本記事では、
・ChatGPTがブログ記事を作成することが可能か
・AIに記事を書かせるメリットや問題点
・AI記事はSEOで上位表示可能か
・未来のブログとブロガーの役割
について書いていきます。
AIに記事を書かせることに興味のある方は、最後の「まとめ」だけでもお読みください。
- ChatGPTにブログ記事を書かせることは可能か
- AIにブログ記事を書かせるメリット
- AIが生成したブログ記事の問題点
- 人間が書くブログ記事の強み
- AIの記事はSEOで上位表示できるか
- AIの登場でブログの未来はどうなるか
- 未来のブロガーの役割
- 人間は「編集者」になる
- まとめ
ChatGPTにブログ記事を書かせることは可能か
ChatGPTは、膨大なデータを使い、文章全体の意味や文法まで理解して、自然な文章を生成することができます。
そのため、ブログ記事を生成するためのツールとしても注目されています。
ただし、AIが完全に人間と同じクオリティで記事を作成することはまだ難しいとされています。
何故なら、AIによって生成された記事は、必ずしも読み手の意図やニーズに合ったものであるとは限らないからです。
あくまで「人間の代わりにブログ記事を書くことができるだけ」という段階です。
ただし、AIならではのメリットも存在します。
AIにブログ記事を書かせるメリット
・時間と手間の削減
・コストの削減
・コンテンツを増やせる
・多様なテーマをカバーできる
時間と手間の削減
ブログ記事を自動生成できるようになると、時間と手間を大幅に削減することができます。
何故なら、記事のアイデアや構成を考える必要がなく、記事を自動生成するだけで概要ができあがるからです。
コストの削減
個人ブログではなく、企業系などで人件費が掛かっている場合。
AIに記事を書かせることで、コストを大幅に削減することができます。
今後、更にAI技術が進化し、文章の精度が高まれば、「ライターの仕事はAIで十分」となる可能性も大いに考えられます。
コンテンツを増やせる
1記事に掛ける時間が減るということは、それだけ多くのコンテンツを手掛けることができることになります。
「AIを利用することによるコンテンツの量産」というと聞こえは悪いですが、ブログに限らず服でも食品でも「大量生産が可能である」ということはメリットになります。
1つの「型」ができれば他に流用が可能です。
多様なテーマをカバーできる
AIは膨大なトピックをカバーすることができるため、様々なテーマの記事に挑戦することができます。
AIに概要を示してもらい、そこに自分の書きたいことなどを付け足すことで、下書きが完成します。
AIが生成したブログ記事の問題点
一方で、AIによる記事生成には、以下のような問題点があります。
・記事の質の低下
・内容の真偽
・個性や特色の欠如
・読者の意図に合わない
・情報が不足しがち
記事の質の低下
AIは大量の情報を処理することができますが、その情報を分析する能力や判断力は、まだ人間には及びません。
AIの記事は「事実の列挙や処理した情報を書いているだけ」に留まります。
経験談もありません。
更に人間が書いた文章に比べて、無機質な印象を与えがちです。
何より、人間が書いたような自然な文章になるとは限りません。
まだまだ不自然な個所が見られるため、読者にもGoogleのAIにも「これはAIだな」と判断されます。
以上により、そもそも全体的に質の低い記事が生成されがちです。
内容の真偽
AIが出力するもの全てが正しいとは限りません。
現段階では、ファクトチェックが必須で、それが手間になっています。
どれが正しく、どれが間違いかを見極める必要があります。
個性や特色の欠如
ブログや記事、文章には「その人の色」があります。
AIによる記事は、独自の個性や特色を持った文章を生成することが難しいです。
よって、読者からの興味や関心を引き付けるような記事を作成することができません。
読者の意図に合わせるのが難しい
AIは読者の意図やニーズに合わせることが難しいです。
そもそも、無の状態から相手を考えることができないからです。
あくまで「情報処理」として文章生成および記事作成しているため、「読者が何を求めているか」まで含めて記事を書くことできません。
情報の不足
AIが生成する記事は、限られた情報を元に作成されるため、網羅性に欠けることがあります。
また、人間が持つ独自の知見や感性を盛り込むことができません。
つまり、記事を書いている人間の知識や経験などを含めた辞書を作ることは不可能です。
人間が書くブログ記事の強み
人間が書くブログ記事の強みは、AIの逆かつ人間の持つ特性です。
感情表現が可能
人間は文章の中で感情を表現することができます。
そのため、読者が共感するような文章を、読み手にとって読みやすく理解しやすい文章で書くことができます。
一方、AIには感情がないため、淡々とした文章や事実の列挙になりがちです。
独自の視点や経験を含めた質の高い記事を書ける
人間はそれぞれ、物事に対する視点が異なり、これまでに経験してきたことも異なります。
自分自身の体験や見聞きしたことから得た知見を文章に反映することができるため、個性や特色のある記事を作成することができます。
そのような「自分」を記事内に盛り込むことができ、場合によっては自分が撮った写真も載せることができます。
それにより「その人オリジナルの記事」ができあがります。
そのような記事を書くことはAIにはできません。
また、以上の内容を端的に分かりやすいように書けるのも人間の強みです。
意図や情報を的確に伝えられる
いわゆる「検索ニーズ」や「検索意図」を考えられるのは人間ならではです。
読者が求める情報や検索意図を的確に把握し、文章に反映することができます。
つまり、人間には「他人を想像」することが可能です。
リアルタイムな情報に対応できる
読者からのフィードバックがあれば、それを元に記事を改善することができるため、より質の高い最新のコンテンツを提供し続けることが可能になります。
何らかの新商品が出れば、実際に買って使ってみることもできます。
そのような「その都度のリライトや更新」が人間には可能です。
AIの記事はSEOで上位表示できるか
AIが生成した記事も、SEOで上位表示することが可能です。
しかし、読者が求める情報や検索意図を的確に反映できていない場合、閲覧者が離脱する可能性が高く、SEO的にもマイナスの影響を与えることがあります。
そのため、人間が作成したコンテンツの方が、SEO的な観点からも有利であると言えます。
更にSEOのアルゴリズムが頻繁に変更されるため、常に最新の情報を反映させることが重要になってきます。
その点において、SEOで上位表示させることができたとしても、順位を維持することは難しいと考えられます。
AIの登場でブログの未来はどうなるか
AIによる自動生成のコンテンツが増えれば増えるほど、読者が求める情報や検索意図を的確に反映しつつ、個性や特色のあるオリジナリティのあるコンテンツの価値が高まると考えられます。
簡単に言うと、「その人個人の体験や視点を盛り込んだ質の高いオリジナルコンテンツを作る」です。
ブロガー個人が持つオリジナリティや表現力は、AIでは代替できない貴重な要素です。
よって、AIと共存(AIを活用)しながらも、オリジナリティや専門性を持ったコンテンツを生成することで、読者にとって価値のある情報を提供し続けることが求められる未来が来ることが予想されます。
また、翻訳技術が進歩することで、海外に向けた発信をし、海外の読者層を取り込むことが容易になりつつあります。
未来のブロガーの役割
以上のことから、未来のブロガーがやるべきことが見えてきます。
質の高いオリジナル記事の作成を目指す
質の高いオリジナル記事を作成することがより一層求められます。
AIに代替されない独自のスキルや知識、感性を生かしたコンテンツの提供です。
これは人間にしかできないことで、先述の「人間が書くブログ記事の強み」を盛り込んだ記事を書く必要があります。
読者とのコミュニケーションの重要性
今はブログを飛び出してSNSで読者と交流が可能です。
そのようなコミュニケーションを重視し、「人間と人間」の構造を作ることが大事になってきます。
AIとの共存
将来的には、AIと協力して記事を書くことが必須になると考えられます。
例えば、AIが情報収集や情報の整理・分析を担当し、ブロガーがそれを修正・編集をし、質の高い記事を作り、より良いコンテンツの提供を目指します。
人間は「編集者」になる
未来のライティングは、「人間が編集者になる」ことが考えられます。
AIを使って記事の概要を作り上げ、それを人間の手で修正し、編集します。
記事を書くこと全てをAIに任せるなど、完全に人間に取って代わることはできません。
が、一部の作業を自動化することは可能です。
それを「どう使うか」であり、「どう活かすか」になってきます。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ネタバラシをすると、この記事の8割はChatGPT-3.5が書いたものです。
土台のほとんどがAI作成です。
残りの2割は、不自然な部分や構成の修正、多少の追記など、私が多少手を加えています。
何度か条件を変えつつ、今回のブログ記事の出力をお願いしてみましたが、やはり似たり寄ったりになりました。
記事の内容も淡泊です。
ChatGPTも指摘するように、「(現段階では)AI記事でオリジナリティを出すのは難しい」ことになります。
ただし、ChatGPT-4になれば、もう少し深みの出る記事が作れるかもしれません。
が、やはり誰でも作れる記事は価値が薄まります。
AIと共存しつつオリジナリティのある質の高いコンテンツを作ることには私も同意です。
今後はより一層、他の人には作れない記事を作ることが求められます。
結局、いつの時代のブログもそこに行きついてしまいます。
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