「ChatGPT」とは、「チャット形式でAIと対話ができる人工知能ツール」です。
簡単に言うと「質問するとAIが対話形式で答えてくれるサービス」です。
【公式HP】
(https://openai.com/blog/chatgpt)
世界中で利用者が爆増していますが、問題点もあります。
それは「情報の信頼性が低いこと」です。
- 「ChatGPT」の問題点は情報の信頼性の低さ
- ChatGPTは情報の正確性が苦手
- 間違いが多いとファクトチェックに時間を取られる
- 「ChatGPT」自身も苦手なことを理解してる
- 「ChatGPT」のメリットと強み
- 情報収集はGoogle検索に分がある
- 情報収集は本来の使い方ではない
- ChatGPTの得意分野は創造
- まとめ
「ChatGPT」の問題点は情報の信頼性の低さ
「ChatGPT」の問題点としてよくあげられるのが「返ってくる答えが間違っている」ことです。
現在の総理大臣を聞いたら「菅義偉」と返ってきたり、「ダウンタウンのメンバーは?」と聞いたら全くの別人が出てきたのは少し話題になりました。
ChatGPT曰く、2022年に公開された『トップガン マーヴェリック』は、2023年3月現在も公開されていません。
また、「○○(漫画など)の登場人物を教えて」と聞いたら、「お前誰やねん!」という人が混じっていたり、名前の読み方が間違っていたり。
仮に9割正しい答えの中に1割間違いがあった場合、前提知識が無ければ見分けるは難しいです。
ちなみに、総理大臣を「菅義偉」と答え、『トップガン マーヴェリック』が未だ公開されていないのは、2021年までの情報を参照してたからです。
そのようなAI側の事情も知らなければいけません。
以上のようなことがある時点で、少なくとも信頼性は高いとはいえません。
もちろん、「ChatGPT」はどんどん進化していて、「GPT-4」の段階で既にかなりのパワーアップを遂げています。
そのため、近い将来に情報の信頼性に関しても改善される可能性は十分に考えられます。
ChatGPTは情報の正確性が苦手
何故答えを間違うのかというと、「ChatGPTが苦手なこと」だからです。
ChatGPTは情報を集め、そこから答えを導き出しています。
そのため、情報元が間違っていたり、偏った情報ばかりだと、間違えた答えが返ってくることになります。
また、これまでは情報の出どころは不明でしたが、拡張機能によって情報の出どころを表示することが可能になっています。
が、そもそも情報元が正しいとは限りません。
よって、「正確性が求められることに対してChatGPTは信頼できない」という大きな弱点となっています。
間違いが多いとファクトチェックに時間を取られる
ChatGPTが間違った答えを返してくると分かると、ファクトチェックをする必要があります。
正直、それは二度手間です。
それなら最初からGoogle検索で自分から情報を集めた方が早いです。
「ChatGPT」自身も苦手なことを理解してる
いくつか質問した後に、「何でも知ってて偉い」と言ってみました。
ありがとうございますが、私が知っていることには限りがあります。
私は多くの情報を学習することができますが、それでも私には限界があります。
また、私が提供する情報は常に正確であるとは限りません。
私は最新の情報を学習するように努めていますが、時には情報が古くなっていたり、誤解を招くようなものであったりすることがあります。
そのため、私が提供する情報には常に注意を払っていただき、必要に応じて確認を行っていただくことをお勧めします。
「ChatGPT」自身、正確性とファクトチェックについて理解しています。
それと、出だしの「ありがとうございますが、」が可愛く見えてきます。
「ChatGPT」のメリットと強み
「ChatGPT」の強みは何と言っても「自分で答えを探さなくても、質問すれば直で答えが返ってくること」です。
これはGoogle検索との違いでもあります。
ただし、返ってきた答えを全面的に信じられるようになるまでは、まだまだ時間が掛かります。
情報収集はGoogle検索に分がある
情報収集という点では依然Google検索に分があります。
何かの情報を知りたいなら、AIに聞くよりも Wikipedia でも見た方が一番早いです。
そして先述のように、結局はChatGPTに聞いても情報のファクトチェックが必要になるからです。
情報収集は本来の使い方ではない
以上のように、情報収集のためにChatGPTを使う時は注意が必要です。
しかし、情報収集はChatGPT本来の使い方とはいえません。
既に情報収集の分野ではGoogleという強大な存在があり、今後も情報収集能力においては何人も太刀打ちできないはずです。
これが「ChatGPTがGoogle検索に取って代わるのは難しい」と言われる所以でもあります。
ChatGPT と Google検索は用途が少し異なります。
ChatGPTの得意分野は創造
では、ChatGPTの得意分野は何かというと「創造」です。
何かを作り出すという点では、ChatGPTおよびAIは日進月歩の伸びを見せています。
例えば、小説を書く、ストーリーを作る、プログラムを書く、英語の問題を作るなどなど。
「何かを作る」ことができるのがChatGPTの強みです。
他にはプログラムの欠陥を探す、文法の間違いを探すなど、「情報内検索」もAIならではです。
更には外部のアプリなどと連携できるAPIの追加など、今後もChatGPTは進化を続けていきます。
そのため、「ChatGPTは何が強いか」を見極め、「そこ活かすユーザーの使い方」がより重要になってきます。
まとめ
AIの進化は止まりません。
仮にChatGPTや他のAI対話型サービスがが完璧な答えを返すようになり、信頼性も正確性も獲得したとします。
そうなったら、Google検索に取って代わる……
かと言うと、それは分かりません。
何故なら、Googleも手をこまねいて傍観するはずがないからです。
「Bing」もAI検索と融合が進んでいます。
それと同様に、Googleも対話型AIサービス「Bard」を開発し、いずれGoogle検索に何か変更があるのではと言われています。
対話型AI以外にも、AIイラストやAIコスプレイヤーと呼ばれるものは、一瞬で技術が爆伸びしています。
これらのAI技術は一過性や1つの流行ではなく、様々な分野に伸びていくだろうと思われます。
ある意味、時代の転換点にいます。
私のようないちユーザーにとっては、「そのAIをどう使うか」が求められています。
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